日経広告研究所、ディーツー
コミュニケーションズ、日経メディアラボは、広告主となる企業を対象にモバイル広告の利用動向を調査した。それによると、モバイルサイトを常設している企業のうち07年度にモバイル広告を出稿したのは42.9%と、2年前と比べ約20ポイント上昇した。また、モバイルサイトに「会社案内」「求人情報」を掲載する企業が増えてきており、商品情報以外に企業情報もモバイルサイトで提供する動きが広がっている。
07年度にモバイル広告を出稿した企業は18.3%で、前年から約5ポイント上がっているが、これをモバイルサイト常設企業に絞って見てみると、42.9%がモバイル広告を出稿している。この数字は05年度が20.8%、06年度が33.0%と、この2年間で10ポイント前後ずつ伸びている。
モバイルサイトを常設しているが、モバイル広告を出稿していない企業に今後の利用予定を聞いたところ「現在、利用を検討している」が21.6%、「検討までいたっていないが今後利用したい」が21.6%となり、4割強が利用意向を示した。特に「現在、利用を検討している」と回答した企業は前年より約5ポイント伸びている。
モバイルサイト常設企業は全体の35%と、過去3年ほぼ横ばいながら、広告出稿企業や利用意向が伸びていることを考えると、モバイル広告への意識が高まっているといえるだろう。
モバイルサイトも企業の顔に
過去3年で「会社案内」は、21.9%、27.8%、36.4%と3割を超え、「求人情報」は8.3%、6.2%、14.3%と1割を超えた。
PCサイトでは「会社案内」が94.9%、「求人情報」が83.3%ということを考慮すると、まだまだ大きな差があるが、モバイルサイトを徐々に企業の顔としてPCサイトとあわせて使っていく企業が増えている動きを感じる。
モバイルの利用者層および個人の端末という特性を考えると、今後「求人情報」を掲載する企業が増えてもおかしくない状況なので、今後の動向に注目したい。
クチコミ効果は高い評価
モバイル出稿企業の数字では「効果がすぐに把握できる」(57.5%)「ターゲットを絞り込みやすい」(50.0%)に次ぐ結果で、全体よりは少し順位を下げる。全体の数字を考えても、モバイル広告の3つのキーワードとして「ターゲティング」「クチコミ効果」「即効性」が浮かび上がりそうだ。
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