日経メディアラボと清華―日経メディア研究所(北京)は、日中の20代のメディア利用実態を比較した調査結果をまとめた。「中国=ネット依存型、日本=ネットとテレビ併用型」といった傾向の違いや、メディアに対する信頼度の違いなどが明らかになった。(8月6日付の日本経済新聞朝刊にも記事)
調査は2007年5―7月、日中の大都市(東京、大阪、北京、上海)に住む二十代男女を対象に実施。ネット調査会社のヤフーバリューインサイト(日本)、インフォブリッジ(中国)の協力を得てアンケートを集め、千二百の回答をもとに分析した。
(1)メディア利用時間
平日の一日当たりの平均時間を比較した。中国はパソコン(メールやウェブ)利用時間が突出、日本はネットとテレビがそれぞれ長い。中国は携帯の通話時間が長いのも特徴的だ。「決して中国の通話料金が安いわけではない」(崔保国・清華―日経メディア研究所所長)にもかかわらず、日本に比べ2.5倍になっている。=グラフをクリックすると大きくなります
(2)パソコンでのネット利用
利用頻度を尋ねた設問で「毎日頻繁に使っている」「たまに使っている」と答えた人の割合を合計して比較した。「検索エンジンの活用」「ブログ・掲示板の閲覧」は日中とも多いが、中国では「チャット」利用者の高さが目立つ。一方、日本は「ネットオークション」が中国を上回った。
(3)携帯電話でのネット利用
中国ではSMS(電話番号をアドレス代わりにする簡易メール)とゲームの利用が多い。日本は電子メールに加え、携帯サイト閲覧と写真撮影の利用者が多いのが特徴だ。
(4)ニュースを知るメディア
日中とも首位はニュースサイト。日本はテレビがニュースサイトとほぼ同水準の高さになった。中国では「会話の口コミ」「ネットの口コミ」がどちらも高く、リアル、ネットを問わず口コミを重視していることが分かる。
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■「日中比較・20代のメディア利用」記事一覧
(1)ネット依存強い中国、日本はネット+TV併用
(2)信頼度、中国ではポータルが首位
(3)利用時間帯、ネットで日中に違い
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