2008年8月6日水曜日

「ヤフー!ニュース」内に利用者編集コンテンツ

会見したヤフーの川邊健太郎氏
 ヤフーは8月5日、「ヤフー!ニュース」内に、オンライン百科事典「ウィキペディア」のように多くの利用者がコンテンツ編集に参加できる仕組みを導入し
た。ニュースをテーマ別に分類・整理したコーナー「トピックス」の中に、利用者がニュースの関連リンクなどの情報を書き込む「関連情報エリア」を設置し
た。独自の検定試験などで利用者を絞り込み、情報の質を高める。



 同日会見したメディア事業部の川邊健太郎シニアプロデューサー=写真上=は「ニュース分類が1000を超え、社内の10人の担当者だけで編集を続けるのは限界がある。ある分野に詳しい利用者の指摘を受けて情報を修正することも多く、ダイレクトに直してもらうほうが更新が早くなる」とメリットを説明した。


 編集に参加できる利用者を「トピックスエディター」と名付け、募集を始めた。まず160人で始め、3カ月後に400人、1年後に1000人に増やす計画。トピックスエディターは一般の利用者は見られない編集画面にアクセスし、「トピックス」のコーナーで取り上げられたニュースの関連情報を投稿する。


編集中の画面の例
 ヤフーが用意したオンライン検定に合格し、さらに抽選に通った利用者がトピックスエディターになれる。抽選を導入したのは「トピックスエディターが急増してサイトが混乱するのを防ぐのが目的」(川邊氏)。トピックスエディターごとに編集履歴が公開されるほか、経歴が分かるページを用意した。


 ヤフーは「ヤフー!ニュース」のニュース記事に利用者がコメントや感想(「考えさせられる」など5項目を5段階評価)を投稿できる機能を追加したのを始め、ニュースサイトにソーシャルメディアの要素を取り入れている。


■関連リンク
ヤフー!ニュース トピックス http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/
ニュースリリース (日経プレスリリース


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