2009年9月4日金曜日

ネット広告の成功モデル探る・アドテック、日本で初の開催

Adtech  ネット広告など、マーケティング分野でのIT活用について専門家が話し合う会議「ad:tech(アドテック) tokyo」(主催:米アドテック・エクスポジションLLC)が、9月2日・3日の2日間、都内ホテルで行われた。この会議は1997年から欧米、アジアの各都市で実施されており、日本では初めての開催。



 3日の基調講演では、CNNインターナショナルのニック・レン副社長(=写真上)が同社のネットサービスを解説した。CNNは、今年1月のオバマ大統領就任式をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手のフェースブック内で動画中継した。これは多くの米国民が、この歴史的な出来事に『参加』したがっていると感じたからだという。中継はリアルタイムで130万人が視聴し、動画再生の総数は2690万回に上った。配信は無料で、スターバックスがオリジナルのCM映像を流したが、レン副社長は「オバマ大統領はネットコミュニティーを活用し、草の根型で成功を収めた。ネット広告を出す企業にとっても、よいメッセージとなったのでは」と、この試みが広告面でも成功を収めたことを強調した。


Immersive  併設の展示会では、ネット広告関連のサービスやソフトウエアを提供する企業が最新の製品を紹介した。仮想空間構築ソフトを販売する3Di(東京・渋谷、小池聡社長)は、バナー広告内部に仮想空間を表示する新技術「イマーシブ(没入型)・バナー」(=写真下)を出品。ショールームや住宅展示場などを再現した仮想空間をウェブ閲覧者が自ら操作し、積極的に広告情報を入手する仕組みを目指すという。


 アドテックはこの後、年内にロンドン、ニューヨーク、シンガポール、北京での開催を予定している。


■関連リンク


アドテック東京のウェブサイト


http://www.ad-tech.com/tokyo/japanese/adtech_tokyo.aspx


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