首都圏で働く若い男性は毎朝、自宅で新聞を読まず、通勤中に携帯サイトを見て情報収集--。20~34歳の若者層を調査対象にしているM1・F1総研(東京・港)の「M1層のエリア別行動パターン比較調査」で、こんな若手ビジネスマンの実態が浮かび上がった。
調査は首都圏、関西、名古屋に住む20~34歳の働く男性を対象にインターネットを使って実施(学生やフリーター、無職者は調査対象外)。1500の有効回答をもとに、地域別の違いを分析した。
起床してから家を出るまでに新聞を読む人の割合は、首都圏で23.4%。名古屋(30.6%)と関西(29.6%)に比べ少なさが目立った。反対に、通勤中に新聞を読む人、通勤中に携帯サイトを見る人は首都圏、関西、名古屋の順で多かった。
通勤中に新聞を読む人と携帯サイトを見る人の割合を比べると、どの地域でも携帯サイトのほうが上回った。
M1・F1総研では「首都圏では1日12時間以上働く長時間労働者が多く、平均通勤時間も他の地域より長いため、通勤時間を有効活用する傾向が見られる」と分析している。
M1・F1総研(http://www.m1f1.jp/)は、「R25」「L25」「Hot
Pepper」の広告などを手掛けるメディア・シェイカーズ(東京・港、電通とリクルートの共同出資会社)が2006年11月から運営している調査機関。
テレビ・広告業界で「M1層」と呼ばれる男性20~34歳、「F1層」と呼ばれる女性20~34歳の意識や実態を調べている。
▽関連資料 (M1・F1総研のホームページ)
http://www.m1f1.jp/m1f1/files/release_topic_070329.pdf
http://www.m1f1.jp/m1f1/files/topic_070329.pdf