2008年7月19日土曜日

「メタバース協会」発足、調査研究やセミナー実施

080719  仮想空間サービスに関連する企業やアーティスト、研究者などが集まる団体「メタバース協会」が7月18日発足し、都内で会見を開いた。



 理事長にデジタルハリウッド大学の杉山知之学長が就任したほか、ベンチャー育成などを手がけるngi groupの小池聡社長やパソコン関連機器を販売しているサンワサプライの山田哲也社長、人気ロックバンド「シャ乱Q」のリーダーはたけ氏らが理事として参加している。


 「メタバース」とは、「メタ(超越した)」と「ユニバース(世界)」とを合わせた造語で、1990年代のアメリカのSF小説「スノウ・クラッシュ」に初めて登場した。現在は、コンピューター・グラフィックスを利用したネット上の仮想空間サービスを指す言葉として用いられている。


 会見に臨んだ杉山理事長は「安全・安心な形でこの分野を発展させていくとともに、国際的な標準を日本のメタバースに取り入れ、同時に日本からも情報を発信していきたい」と抱負を語った。また常任理事の一人である三淵啓自デジタルハリウッド大学教授は「文字だけ、絵だけを扱うサービスなら、海外のものをそのまま国内に持ち込むこともできる。しかしメタバースは文化や感性に深くかかわるだけに、そのままでは普及は難しい」と指摘すると同時に「日本のコンテンツをもっと世界に広めるためには、国際的な標準に基づく必要がある」とも述べ、ローカルな視点とグローバルな視点とを両立させることが重要だと主張した。


 今後、協会では各種の調査研究や、セミナーなどの実施を予定している。


メタバース協会
http://www.metaverse-association.jp/


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