2006年5月23日火曜日

ガーラ、クチコミマーケティングの研究所開設

ガーラは23日、消費者の「クチコミ」を活用したマーケティングの専門研究機関、ガーラ総合研究所(東京・渋谷)を設立する。インターネットのクチコミで伝わる企業や商品の評判を把握し、自動車や食品などの業界別に動向を分析。「自動車クチコミ白書」(仮称)などにまとめる。消費者がブログ(日記風の簡易型ホームページ)や掲示板などに書き込んでいる情報を分析し、顧客企業のマーケティングを支援する事業の強化につなげる。



























所長には同社の村本理恵子会長が就任する。村本氏は6月にガーラ会長を退任、ガーラ総研所長として研究活動を統括する。村本氏は時事通信社出身。ネットのコミュニティーについての研究者として知られ、専修大学教授などを経て、1998年からガーラ会長を務めていた。新会社のガーラ総研はネットで広がる評判を販促に結びつける手法だけでなく、悪い評判が広がり、企業のブランドイメージが損なわれないようにする危機管理も研究対象にする。





ガーラは電通と業務提携し、昨秋からネットのクチコミを自動分析する「電通バズリサーチ」の新サービスを開始しているが、システムの不調などを背景に受注は伸び悩んでいる。ブログの更新状況を短時間で把握して、即時に分析結果を出せるように自動分析システムを改良するほか、ブログを自動収集し、内容を分析するテキストマイニング技術を研究するホットリンク(東京・品川)と提携し、同社の技術を導入した新システムも9月に稼動させる予定だ。





ネットのクチコミに関する研究機関の設立やクチコミを分析するシステムの改良などにより、ガーラは「電通バズリサーチ」事業を強化し、2007年3月期には80社から200件の受注を見込んでいる。















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