2006年4月22日土曜日

パノラマ写真で駅を確認 gooが地図サイト強化

NTTレゾナント(東京・千代田)がポータル(玄関)サイト「goo」の地域情報サービスを拡充している。地図の画面から、探したい場所の最寄り駅の出入り口をパノラマ写真で表示する新サービスを19日に開始。駅周辺の風景を把握できるようにして、利便性を高めた。地域の店舗などの広告主を対象にした広告販売はNTTグループで電話帳を発行するNTT番号情報(東京・港)と連携。地図による地域情報サービスの利用者を増やして、地図連動型広告の拡販を狙う。



東京都心の駅を中心に300カ所以上のパノラマ写真を用意した。今後、大阪など都市部の地図についてはパノラマ写真の表示を増やしていく。場所を検索する利用者が地図上のカメラの形をしたアイコンをクリックするとパノラマ写真が表示される。駅を出たところでの風景を確認できるため、出口を間違えずに目的地に向かえるという。同社は地図を「ローカルサーチの重要なインタフェース」(国枝学メディア事業部長)と位置づけ、利便性を向上させたとしている。



地図を使った地域情報サイトのサービスはヤフーやグーグルなどの検索サイトによる広告を収入源とするネット企業がしのぎを削る。NTTレゾナントは地図機能の強化して集客力を高める一方で、電話帳広告で地域の広告主と太いパイプを持つNTT番号情報と連携し、地域情報サイトの広告収入を増やす考えだ。地域情報サイトをめぐっては、インターネット事業の拡充を狙う地方紙との競合も予想される。ただ、NTTレゾナントは「記事のコンテンツを提供してもらう協力関係を築いている新聞社もあり、むしろパートナーになれる」(国枝部長)と説明している。


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