2006年4月18日火曜日

フィードを選別して取り込む新システム 富士通SSL

富士通子会社の富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL、川崎市、斎藤潔社長)は17日、インターネットの情報を自動的に分類しやすいデータに変換して収集し、指定したキーワードに合致した情報だけを選別できるシステムの販売を始めたと発表した。サイトの更新情報を配信するデータの規格「RSS」を活用。一般的なネットの情報を「RSSフィード」と呼ばれる情報に変換して、企業内の情報システムに取り込み、社内の組織ごとに最新情報を再配信できるようにする。

















富士通SSLの「シュンリーダーRSSエンタープライズシステム」はネットの情報を記述する一般的なプログラム言語「HTML」の構造を解析して、RSSフィードを自動生成できる。「HTML」で記述した情報のサイトは新しいコンテンツ(情報の内容)が加わった更新情報を利用者側に知らせることができないため、利用者がそのサイトを閲覧するためにアクセスしない限りは、更新情報の存在に気づかない場合も多い。新システムはRSSフィードによる情報発信をしていないサイトの情報もRSSフィードの形で収集できるため、サイトの更新情報を受け取ることができる。





顧客企業が自社の業務に関連したニュース、同業他社がネットで公表した情報などを見落とさずに、組織内で共有できるようにしたいという需要を見込んでいる。受け取った情報をキーワードで分類し、社内の部署ごとに必要な情報を仕分けすることも可能にして利便性を高めた。





RSS規格のフィードを閲覧できるRSSリーダーの普及を背景に、サイトに直接アクセスせず、サイトが情報を変更したときだけ更新情報を得る環境を整えているパソコン利用者が増えている。ただ、RSSフィードの量が多くなりすぎると、情報が氾濫してしまうため、「収集した情報を(選んだ)ウェブサイトとキーワードの2つの切り口で絞り込む」(マーケティング推進部)工夫をしたという。





販売価格は200万円(税別)で、20日から出荷を開始する。一般企業のほか公共団体向けにも拡販し、2年間で100本の販売を見込む。





















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