2006年7月5日水曜日

PDA型PHSの出荷見通しは50万台 ウィルコム

Zero ウィルコムは4日、携帯情報端末(PDA)型のPHS「W―ZERO3」の出荷台数が2006年度末までに50万台になるとの見通しを明らかにした。27日に発売する薄型の「W-ZERO3 es(エス)」=写真=が同シリーズ全体の出荷量を押し上げるとみている。「エス」はワンセグ放送の受信機、プリンター、プロジェクターなどの周辺機器との接続を可能にして、情報端末としての利便性を高めており、初年度に25万台の出荷を見込む。



























新型の「エス」はウィルコム、シャープ、マイクロソフトの3社が共同開発した。携帯可能な小型パソコンと携帯電話の間に「通信融合端末市場」を開拓できるとしており、すでに15万台を出荷した従来製品がパソコン利用者の需要を掘り起こす一方で、「エス」は携帯電話利用者をPDA型PHSの新規顧客にできるとみている。新型機はインターネットに接続してニュースや電子書籍を閲覧できるほか、別売の受信機を使いワンセグ放送の視聴も可能。漫画のコンテンツ(情報の内容)も閲覧できる「コミックビューア」も開発中で、出版などのメディア企業にとってもエスのようなPDAの普及はデジタル媒体を展開する環境整備に役立ちそうだ。





PDAをめぐっては、すでにソニーがハードディスク駆動装置の代わりに半導体のフラッシュメモリーを搭載したPDA型パソコンを発売している。3万円台の価格帯になるPHSの「エス」と比べて、ソニー製パソコンの価格は5倍以上になるものの、ウィルコムの八剣洋一郎社長は「ソニーの製品は『W-ZERO3』に(類似して)見える」としており、PDA型の商品が増えることで「市場を拡大する相乗効果がある」と指摘している。











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