2006年11月8日水曜日

孫社長、SNSでミクシィに対抗意識をあらわに

Myspace ソフトバンクは7日、米国最大手のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「マイスペース」の日本版「マイスペースジャパン」の試験サービスを開始したと発表した。ソフトバンクの孫正義社長は同日の記者会見=写真=で「(国内最大手の)ミクシィをいつ抜くのか、やってみないとわからないが、やる以上はナンバーワンになりたい」と述べ、ミクシィに対抗して、日本で最大規模のSNSを構築する意欲を示した。



















フトバンクは同日、米マイスペースを傘下に持つ米メディア大手ニューズ・コーポレーションと合弁会社を設立することで正式合意した。11月中旬にニューズ傘下のエフ・アイ・エム・インターナショナルと折半出資して日本でのSNS運営会社「マイスペース」を設立する。新会社は音楽を通じた利用者の交流を促すことで、日本での知名度を上げる戦略だ。歌手の中島美嘉がマイスペース内に個人サイトを開設し、利用者と交流するほか、英国のロックバンド「オアシス」メンバーのノエル・ギャラガーらによる利用者限定の演奏会を東京都内で15日に開催する予定。





ソフトバンクはSNSを携帯電話でも利用できるようにする。「携帯電話用SNSの開発を続けて、すでにプラットホームがあるので、ソフトバンクの携帯電話での展開が(他社より)早くなるかも知れない」(孫社長)としているが、NTTドコモなど他社との交渉もする方針だ。ソフトバンク傘下のヤフーがマイスペースとは別に日本でSNS事業を展開していることに関して、孫社長は「ソフトバンクを間に挟み、(ヤフーとマイスペースの)ウィン・ウィンの関係ができればよい」と強調するが、ソフトバンクグループ内での調整は進んでいないもようだ。





マイスペースの試験サービスは来春、正式に事業化する予定。アジアには初めて進出することになり、日本を含めて世界7カ国での事業展開になる。ニューズのルパード・マードック会長はソフトバンクがヤフーのポータル(玄関)サイト事業を日本で成功させたことを評価しており、「ソフトバンクはグローバルなサービスの日本でのローカライズを経験しており、日本で大きな成功をもたらすと確信している」と語った。





日本のSNS利用者は1000万人と言われ、約600万人の会員を確保しているミクシィが最大手。同社への対抗意識をあらわにする孫社長は、世界中で1億人以上の利用者を持つマイスペースの実績を踏まえて、急ピッチで若い利用者を掘り起こす考えだが、ミクシィが囲い込む利用者層と重なるため、米ヤフーのサービスを日本で定着させた成功体験が通用しない可能性もある。好きな楽曲ファイルを自分のサイトに添付する使い方も日本では著作権管理団体との交渉が不可欠で、米国での強みをすぐに発揮できない公算が大きい。マイスペースは売上高や利用者獲得の数字目標は明らかにしていない。























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