2008年10月9日木曜日

「安心ネットづくり」促進協議会が発足・IT企業トップら会見

Safety1008



 青少年が安心してインターネットを利用できる環境整備を目指す「安心ネットづくり促進協議会」が来年1月に発足する。8日、発起人を務めるIT企業の社長らが一堂に会し、活動内容や方向性を明らかにした。





 この会見にはNTTドコモの山田隆持社長 、KDDIの小野寺正社長、ソフトバンクモバイルの孫正義社長という携帯3社のトップが顔をそろえたほか、井上雅博ヤフー社長、笠原健治ミクシィ社長、南場智子ディー・エヌ・エー社長らネットサービス大手のトップも参加。IT業界全体で取り組む姿勢をアピールしたほか、清原慶子三鷹市長や堀部政男一橋大学名誉教授らも出席し、民間主導ながら産官学の連携も重視する姿勢を示した。


 協議会は来年1月に発足し、4月から事業を開始する。2009年度は「総合的なリテラシー教育」「民間による自主的取り組みの促進」「利用環境整備に関する知見の集約」を事業の柱として活動するという。会の世話人を務める中村伊知哉慶應大学教授は「この分野ではさまざまな取り組みが自発的に生まれているが、この協議会を通じそれらの活動を連携させ、『点から面へ』展開していきたい」と述べた。


 会見の中で孫社長は「世界一早くて安いブロードバンドネットワーク、ハイスピードの第三世代携帯電話の普及など、日本のインフラは先進的だが、コンテンツ・アプリケーションの分野ではまだ世界的に見て後れを取っている。ネットの安全安心に先んじて取り組み、他の国に参考にしてもらえるようにしていきたい」と意気込みを述べる一方、「小中学生に携帯を持たすな、とか、インターネットに触らせるな、といったことになると、若者を『インターネット音痴』にしてしまい、日本の国際競争力をそぐことになる。バランスが重要だ」と、政治・行政による過度な対策へのけん制も忘れなかった。


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