2005年10月12日水曜日

PCと携帯電話のシームレスが課題 楽天・ドコモ提携

Mikitaninakamura_1 楽天とNTTドコモは11日、インターネットのオークション(競売)事業で提携し、12月に両社が出資する新会社を設立すると発表した。楽天の三木谷浩史社長=写真左=は記者会見で「両社のノウハウを使い、携帯電話からもパソコンからもオークションをシームレス(つなぎ目なし)に楽しめるようにする」と述べた。競売事業はパソコンのサイトではヤフーが優位にあるため、今後拡大する携帯電話のサイト向け事業ではNTTドコモと組み、ヤフーに対抗する狙いだ。



新会社「楽天オークション」は楽天の競売事業を手掛けるトレーディング事業本部などを分割して設立する。設立当初は楽天の100%子会社だが、12月16日にNTTドコモが第三者割当増資に応じ、株式の40%を握る。資本金は16億5000万円になる予定。楽天はNTTドコモからの出資を得て、携帯電話向け競売のためのシステム増強を予定している。楽天オークションの携帯電話向けサイトは今後、NTTドコモ以外のユーザーも利用できるようにする。



パソコン向けサイトを運営するネット企業にとって、より多くのユーザーを獲得できる可能性がある携帯電話向けサイトでのサービス展開は事業拡大のための課題になる。総務省の「通信利用動向調査」によると、ネットユーザーの大多数はパソコンとモバイルの併用派で、その数は4300万人近くになっている。ネットの事業がパソコンから携帯電話に広がるのに伴い、パソコンで囲い込んだ顧客に対しては携帯電話でのサービスもパソコンとの区別なしに提供しながら、新規の顧客獲得を競い合う展開が続きそうだ。




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