2005年10月27日木曜日

「きっかけはGyaO(ギャオ)の出現」楽天社長

R_2 「GyaO(ギャオ)の出現は大きなポイント」――。楽天の三木谷浩史社長は26日の記者会見=写真=で、TBS株の買い増しにより両社の経営統合を急ぐ考えを強調し、映像配信事業への意欲をにじませた。USENのインターネットによる無料の映像配信サービス「ギャオ」を引き合いに出して「ギャオが成功すれば、競争相手になる」と指摘。約半年で250万人の会員を集めたギャオの台頭が、ネットと放送の融合をにらんだ経営統合を目指すようになった背景にあることを明らかにした。









三木谷社長は昨年8月からテレビ放送との連携を検討し始めた。同日の記者会見では「確かに2年前は(ネットと放送の融合に)懐疑的だったが、光ファイバーの普及と『ショウタイム』の成功で(融合の)流れを強く感じた」と述べた。ショウタイム(東京・渋谷)は2001年に有線ブロードネットワークス(現USEN)と楽天が共同で設立した動画配信サイト運営会社。映像を見るには毎月の会費と一作品ごとの視聴料が必要になる。一方、USENは今春、無料のギャオをスタートさせて急速にユーザーを増やしている。目標は1000万人としており、動画配信の市場拡大をけん引している。





三木谷社長は28日にギャオのインタビュー番組に出演する。「敵に塩を送ることになるが、まだ、ネット放送を見たことのない人にとっては初めて見る番組になる」としており、メディア再編戦略の持論とネット放送の存在感をネット利用者に訴える考えだ。





「目の前に宝の山が隠されている。テレビとネットががっぷりと組むことで機会を得られる」などと三木谷社長がメディア再編の必要性を呼びかけても、TBS側は楽天が230億円を追加投入し発行済み株式の19.09%を握ったことに対して不快感を示しており、事業面でも協力関係を築くことは困難な情勢に陥っている。TBSは株を買い増さないように求めていたが、三木谷社長は「どうして買ってはいけないのか正直言ってわからない」と主張し、要求を突っぱねた格好だ。













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