2008年12月4日木曜日

「日本発」でネット社会のビジョン示せ――Web 2008 Expo開催

Web2008  「日本から世界に発信する、ウェブ時代のビジョン」をテーマに、ウェブに関連する企業の担当者や研究者、技術者らが意見を交わす「Web 2008 Expo」が3日、 渋谷区立商工会館で開幕した。同イベント実行委員会が主催し、渋谷を中心に活動するアーティストらが集う、広域渋谷圏クリエイターマッチング有限責任事業組合ほかが運営にあたっている。4日まで。



 初日は、一つのIDで複数のウェブサイトのサービスを利用できる「オープンID」の活用や、ブログ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などの今後について議論を展開した。


 「日本のブログ」と題したセッションには、影響力の強いブロガーとのタイアップにより効果的なウェブ広告の配信を目指すアジャイルメディア・ネットワークの徳力基彦取締役と、著名人が多数参加していることで知られるブログサービス「アメーバブログ」を展開するサイバーエージェント新規開発局の長瀬慶重局長が参加。モデレーターをブログ基盤ソフト「ムーバブル・タイプ」を開発・販売しているシックス・アパートの関信浩社長が務めた。


 日本のブログの特徴については、ジャーナリストらが積極的に参加し、政治・経済や社会問題などを解説するメディア的な色彩が強い米国のブログに比べ、日本は個人の日記的なものが多い、という意見でおおむね一致した。この状況について徳力氏は「一部の人だけではなく、みんながブログを書いているということは、それだけ日本人の情報発信力が高いということではないか」との見方を示し、日記的だからといって必ずしも日本のブログ文化が劣っているわけではないことを強調した。


■関連リンク
Web 2008 Expoのウェブサイト http://d.hatena.ne.jp/web2expo/


0 件のコメント:

コメントを投稿

フォロワー