2006年9月14日木曜日

「フォーチュン」編集長を招きメディア懇談会

Eric 日経メディアラボは12日、米経済誌「フォーチュン」のエリック・プーリー編集長=写真=を招き、東京都内でメディア懇談会を開催した。プーリー編集長は1月にインターネットの読者向けサイトを刷新し、「フォーチュン」の記事を経済情報サイト「CNNマネー・ドット・コム」に掲載することで、850万人の読者(ユニークユーザー数)を確保できたと強調。「プレミアムのコンテンツ(情報の内容)として、有力企業500社について詳細に分析した情報を有償で提供することもあり得る」と述べ、広告収入の基盤固めに加えて記事の購読収入確保にも意欲を示した。














同誌は有料の記事をネットで閲読してもらう既存のオンライン事業を全面的に見直した。米タイム・ワーナーが傘下にある「フォーチュン」など4誌とニュース専門局CNNの経済情報を統合した経済情報サイト「CNNマネー・ドット・コム」を1月にスタート。「フォーチュン」も新サイトから無料で記事を読めるようにした。35人の専属記者を新サイトに投入し、ニュース速報にも対応できる編集体制を整えた。



無料の電子媒体で即時に「フォーチュン」ブランドの経済ニュースを読んでもらい、分析記事は紙媒体で購読してもらう流れを作り、無料サイトと有料の紙媒体を組み合わせた戦略を打ち出している。紙媒体と電子媒体をセットにして広告主に売り込む広告営業体制も強化し、「プリントとオンラインをパッケージにしてプラスになった」としている。



プーリー編集長は雑誌が電子媒体への移行期を迎えているとの認識を示した上で、「(電子メディアが主流になる)『新世界』に突入するときに、オンライン雑誌に悲観的な人もいる。オンラインではプリントほど売り上げ規模が大きくならないとの見方があるが、利益率は確保できるので、楽観的だ」と強調した。








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