2009年4月24日金曜日

ウェザーニューズとフジテレビ、ネットで24時間気象番組放送

Weather_fuji02  気象情報配信のウェザーニューズは23日、パソコン向けに24時間気象関連番組を放送する新サービス「SOLiVE24」を27日に開始すると発表した。



 「SOLiVE24」は企画・演出をフジテレビが担当。11人の女性キャスター(写真上)が交代で出演し、気象情報番組や、天気をテーマにしたバラエティー的な番組を24時間体制で生放送する。


 番組の視聴には、同社がこのほど提供を開始したデスクトップツール「ソラマド」(写真下)が必要。ソフトをダウンロードして起動すると、パソコン画面に「窓」が複数現れ、各地の空模様と「SOLiVE24」の放送内容がサムネイル表示される。


Weather_fuji01  「ソラマド」の利用や「SOLiVE24」の視聴は無料。ウェザーニューズではこの事業単体での収益モデルは考えず、ユーザー層を拡大し有料サービスの会員増につなげることを目指す。


 会見でウェザーニューズの石橋知博取締役は、空模様の画像は全国に4万人いるリポーターから送られてくること、チャットの機能があることなどを紹介し、このサービスが参加型メディアであることを強調した。フジテレビ企画担当部長の福原伸治氏も「『SOLiVE24』ではテレビ的な発想はなるべく避けたい」と話し、キャスターと視聴者がチャットで交流できるなど、ネットの強みを生かしたコンテンツづくりに取り組む姿勢を示した。


 会見の後半には、ゲストとして地球環境問題の専門家である京都造形芸術大学の竹村真一教授と、「ニコニコ動画」を手がけるニワンゴの杉本誠司氏を交え、「参加型で変わるこれからの新しいメディアのカタチ」をテーマに議論を進めた。竹村氏は、参加型メディアを「ジグゾーパズル型メディア」と呼んだ。ひとつひとつのピースは小さくても全体として大きな絵になるからだ。それによって、人々が生活の中で経験的に蓄積してきた、さまざまな暗黙知も顕在化できるのではないか、と分析した。


 フジテレビの福原氏は「テレビの強みは膨大な数の人に同時に情報を届けられる伝達力で、それは今後も変わらない。しかしこれからはネットのような双方向型のメディアと折り合いをつけていくことも大事」と述べた。「SOLiVE24」では効果音の作成を「ニコニコ動画」で作品を公開していた人に依頼したという。ニワンゴの杉本氏も「私たちは、既存のメディアを否定するつもりは全くなく、新しいものを立ち上げているという感覚。重なるところが出てくれば、役割分担をすればいいのではないか」と話した。


(参考リンク)
http://weathernews.jp/soramado/html/


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